【アルファロメオの車名の由来】車名に込められた意味

アルファロメオの車には、どこか音の響きが美しいモデル名が多いと思いませんか?「ジュリア」「スプリント」「ベルリーナ」など、ただの記号ではなく、歴史や哲学、そして情熱が詰め込まれているのがこのブランドの魅力のひとつです。

今回は、105系を中心に、「アルファロメオの車名」に込められた意味を解説していきます

目次

アルファロメオの車名の由来

◆ Giulia(ジュリア)

「イタリア語の女性名、“ジュリア”=Giulia」

アルファロメオの中でも最も有名なモデル名のひとつ。
これは単に響きが美しいから…というだけでなく、アルファロメオが当時の市民に“親しみやすく、しかしエレガントでありたい”という願いを込めた名前です。
実際、アルファロメオの上層部では「女性の名を冠するのはどうか」という議論もあったようですが、最終的には「ジュリエッタ」(Giulietta)の成功を受けて、この“姉”にあたるモデルに「Giulia」の名が与えられました。


ジュリエッタ↓

Giulietta

◆ Sprint(スプリント)

「英語の“スプリント(短距離走)”から。俊敏さを表現」

“Giulia Sprint”などに使われる「Sprint」は、軽量で俊敏な走りを持つクーペであることを表しています。
1950年代から使われており、アルファロメオにとって“スポーティ”の代名詞とも言える名称です。


Alfa Romeo 2600 Sprint 1965

◆ GTV(Gran Turismo Veloce)

「グラン・ツーリスモ・ヴェローチェ=速いGTカー」

「GTV」はイタリア語の略で、

  • Gran Turismo(長距離旅行向けスポーツカー)
  • Veloce(速い)
    という2つの意味を組み合わせたもの。

つまり、GTVとは「長距離も走れて、しかも速いクルマ」。
この名前のとおり、アルファロメオGTVシリーズはエレガントなスタイルと実用性、そして走りの鋭さを両立した名車群です。


Alfa Romeo GTV

◆ Berlina(ベルリーナ)

「イタリア語で“セダン”の意。上級モデルによく使われる」

「ベルリーナ」は日本ではあまり耳慣れませんが、ヨーロッパでは**「セダン車両」を表す標準的な呼び方**。
Giulia Berlinaや1750 Berlinaなど、より落ち着いたキャラクターのモデルに使われています。


Alfa Romeo Berlina

◆ Spider(スパイダー)

「2シーターのオープンカーの通称」

アルファロメオの「スパイダー」は、その名の通りオープンカー。
名前の由来には諸説ありますが、馬車時代に使われていた軽量で開放的な“スパイダー型”キャリッジから来ているという説が有力です。
映画『卒業』で登場した“Duetto”は、まさにこのスパイダーシリーズの代表作ですね。


Alfa Romeo Spider

◆ GTA(Gran Turismo Alleggerita)

「グランツーリスモ・アッレジェリータ=軽量化されたGT」

“Alleggerita”とはイタリア語で「軽量化した」の意。
GTAはレースを想定した軽量&高性能モデルで、アルミボディや専用チューンのエンジンなどが与えられています。


Alfa Romeo Giulia GTA

◆ Veloce(ヴェローチェ)

「“速い”の意味。スポーティモデルに使われる伝統的名称」

「Spider Veloce」「Giulia Veloce」など、スタンダードモデルに対してスポーティな派生モデルを示すときに使われます。


Alfa Romeo GT Veloce

◆ まとめ:名前にも“走り”への哲学がある

アルファロメオの車名は、ただのモデル識別ではありません。
「美しいものに名前を与える」「走りを愛する者に響く言葉を選ぶ」
そうした哲学が、車名ひとつから感じ取れるのです。

愛車の名前の意味を知ると、ますますその車が好きになりませんか?

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