目次
■ 105系の定義とは?
「105系」とは、車両のプラットフォーム(シャシー)コード105を採用したモデル群を指します。一般には1962年〜1977年頃までに生産された以下のモデルが該当します。
■ シャシーコードの意味
105系のモデルには「105.XX」といったシャシーコードが割り当てられており、これが車種・年式・エンジン形式を識別する鍵になります。
シャシーコード | モデル名(例) | 備考 |
---|---|---|
105.02 | Giulia TI | 初期のセダン |
105.14 | Giulia Super | 高性能ツインキャブ仕様 |
105.21 | GT 1300 Junior | クーペ系エントリー |
105.12 | 1750 GT Veloce | 上級クーペモデル |
105.44 | Nuova Super | セダン後期型(角目) |
105.36 | Spider 1600 | デュエット/スパイダー |
※年式変更や輸出仕様により、同名でもコードが異なるケースがあります
■ 主なモデル群と分類
🟥【セダン系】
- Giulia TI(105.08)|1962年登場
初の105系車両。軽量で空力に優れたボディに、1.6L DOHCエンジンを搭載。 - Giulia Super(105.14 / 105.26 ほか)|1965年〜
改良版で内外装の質感が向上、デュアルキャブレター化で性能アップ。 - Nuova Super(105.85 など)|1972年〜
マイナーチェンジ版。前後デザインが現代的に変更され、内装も簡素化された。


内側のライトが除かれ、空気導入口に。Tiカッコいいですねぇ
🟧【クーペ系】
- Giulia Sprint GT(105.02)|1963年登場
ベルトーネのジウジアーロが若き日にデザイン。1.6Lエンジン。 - GT 1300 Junior / 1600 Junior / 1750 GTV / 2000 GTV
排気量別に複数展開され、105系の中でもとりわけ人気の高いシリーズ。 - GTA(105.32など)|アルミボディの軽量化&チューニング車。レース用に開発。





アルファと言えば、赤の段付き!って方も多いはず!間違いないっ
🟩【スパイダー系】
- Duetto(105.03)|1966年デビュー
映画『卒業』で有名に。ロングテールのボディが特徴。 - Spider 1300/1600/1750 Veloce など
スパイダーはその後、115系に進化して長く生産が続いた。





遠くからフロントを眺めると、フロントグリルがいい感じ
🟥【レース・特別モデル】
- TZ(105.11)・SZ(105.55)など
ジュリエッタから続く小型レースモデルも105シャシーをベースにして設計された。





もはや芸術品、、、
■ 特徴と革新性
- 軽量モノコックボディ
当時の水準からすれば非常に軽量で、運動性能に優れていました。 - DOHCエンジン
すべてのモデルにツインカムエンジンを搭載。官能的なサウンドとレスポンスを実現。 - ディスクブレーキ標準装備
前後ディスクを採用し、量産車としては時代を先取りした仕様。
■ なぜ105系は特別なのか?
105系は、単なるクラシックカーではありません。アルファロメオが誇る「走りの哲学」と「デザイン性」を高次元で融合させたシリーズです。
セダンでありながらスポーティ、クーペでありながら実用的。そのバランスの妙が、いまも多くのファンを惹きつけてやまない理由なのです。
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