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アルファロメオ・ジュリア vs BMW2002|60年代ヨーロッパを代表するスポーツセダンの魅力を徹底比較
1960年代後半、ヨーロッパの小型セダン市場は熱を帯びていました。
その中でも、イタリアのアルファロメオ・ジュリアとドイツのBMW 2002は、異なるアプローチでファンを魅了した名車です。
私が、ジュリアを購入するときに迷っていたのもこの「マルニ」
今回は、この2台の旧車を比べながら、その魅力を深堀りしていきます。
1. ジュリアと2002、それぞれの成り立ち
- アルファロメオ・ジュリア(1962年〜)は、空力を意識したボディとDOHCエンジンを搭載し、スポーツセダンの先駆け的存在として登場しました。
- BMW 2002(1968年〜)は、BMWの「ノイエ・クラッセ」の成功を受けて生まれた2ドア高性能モデル。
- アメリカ向けに開発し、実用性とスポーツ性を両立。「小さな巨人」として人気を博しました。
- この後3シリーズに続くなど、BMWの石杖を気づいたモデルです。
※イノエ・クラッセとは英語では”ニュークラス”の事で1961年から1972年までに生産した4ドア中型乗用車の総称


Photo by Dennis Gerike on Flickr (CC BY 2.0)
ぐるりと車体を一周回ったメッキモール(米コルベアが、車体の強度を上げるために行ったものでコルベアラインと呼ばれる。)や特徴的なフロントグリルがなんともオシャレ!。

前期はテールが丸型。
後期は角形となっています。
Photo by Rutger van der Maar on Flickr (CC BY 2.0)
シボレー:コルベア

Photo by Andrew Bone on Flickr (CC BY 2.0)
こうやって見ると、フォルムがそっくりですねー
次に、スペックの違いです。
2. スペック比較(代表的モデル)
項目 | アルファロメオ ジュリア スーパー | BMW 2002 |
---|---|---|
エンジン | 1570cc DOHC 直4 | 1990cc SOHC 直4 |
最高出力 | 約98ps | 約100〜130ps(モデルにより) |
駆動方式 | FR | FR |
ミッション | 5速MT | 4速 or 5速MT(後期) |
重量 | 約1000kg前後 | 約1020kg |
ジュリアのエンジンは回す楽しさが魅力で、BMWはトルクの厚さとバランスの取れた走行性能が特徴です。

Photo by indiandale on Flickr (CC BY 2.0)
3. 走りの違い:官能的なジュリア vs 安定の2002
- ジュリアは「軽快」「エンジンが歌うようだ」とよく言われます。
ハンドリングもクイックで、まさに“イタリア車らしい”楽しさがあります。 - 2002はドイツらしい安定感と質実剛健な走りが特徴。
パワフルで直進安定性があり、長距離移動に強い車です。
46works の中嶋さんが駆けるAlfaromeo Giulia superと、クレイジーケンバンドの横山さんが駆けるBMW2002のバトルをどうぞ↓
4. スタイリングと雰囲気の違い
- ジュリアの特徴的な“ボクシーなのに空力的”なデザインは、今見ても独特。
角ばったボディにクラシカルなグリルが映えます。 - 2002はプレーンながら、引き締まったスタイルが美しく、レストモッドベースとしても人気があります。
5. 現代のオーナー事情
- ジュリアは、台数が少なくなってきており、パーツ供給もやや苦戦気味。ですが“通好み”の車として所有欲を満たしてくれます。
- 2002はパーツの入手が比較的しやすく、世界的な人気から価格も上昇傾向。レストア車も多く流通しています。
まとめ
ジュリアと2002、どちらも“走れるクラシック”として人気を誇る旧車ですが、キャラクターは大きく異なります。
- イタリア車らしい情熱と軽快さを求めるなら「ジュリア」
- 安定性と実用性を兼ねたクラシックスポーツが好きなら「2002」
どちらを選んでも、きっと“人生を変える一台”になるはずです。
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