旧車でのツーリングは、移動そのものが旅の目的になるほど、特別な魅力があります。
今回は、日本の名車「ランドクルーザー40」と、イタリアが誇るスポーツセダン「アルファロメオ・ジュリアスーパー」の2台で、大分を巡る旅に出かけました。
異なる文化圏・設計思想で生まれたこの2台ですが、「クラシックでありながら今も現役」という共通点を持ち、並んで走る姿は見る人の目を引きました。

■ 異色の相棒たち:ランクル40とジュリアスーパー
ランドクルーザー40は、トヨタが1960年代に世に送り出した四輪駆動車で、堅牢な構造と高い悪路走破性で知られています。アウトドア派や林道好きには根強い人気があります。
一方、アルファロメオ・ジュリア・スーパーは、精悍なフロントマスクと軽快なハンドリング、そして高性能なDOHCエンジンが魅力の一台です。1960年代のヨーロッパで、モータースポーツと日常使いの両立を可能にしたスポーティなセダンとして評価されました。
全く違うキャラクターを持つ2台ですが、それぞれにしかない魅力を持ち、旅に彩りを添えてくれました。


■ 湯布院でひと休み
今回のツーリングでは、大分自動車道を走り、別府や湯布院といった有名観光地を巡るルートを選びました。
お昼は湯布院のカフェで休憩。
駐車場に2台が並ぶと、スマホを構える人がちらほら。
高速道路では、ジュリアスーパーの直進安定性とエンジンの吹け上がりの良さが心地よく、山間部のカーブではステアリングレスポンスの良さが際立ちます。ランクル40は、その重厚なトルクと安心感のある走行フィールで、のんびりとした時間を演出してくれました。

湯布院の町では、観光客から「かっこいい!」「珍しい組み合わせですね」と声をかけられる場面もありました。2台が並ぶ姿は、どこか映画のワンシーンのようでもあり、ツーリングの楽しさを一層感じさせてくれました。
■ 旧車ならではの出来事も
旅の途中、ジュリアのボディ下から、「カン、カン」と変な音が、、、
マフラの吊りゴムが一つ千切れていました。ワイヤーと釣り直して無事解決。
ランクル40には広い荷室があるため、工具や予備部品をしっかり積載しておけるのも大きなメリットでした。異なる個性を持つ2台が、互いに補完し合うような形で旅を進める姿が、とても印象的でした。

■ まとめ:異なる魅力が響き合う旧車旅
ランドクルーザー40とジュリアスーパー。ひとつはタフなオフローダー、もうひとつは軽快なスポーツセダン。設計思想も走りの感覚もまるで違いますが、旧車として共通の「味わい」があります。性格は真逆だけど、どっちも旧車。
どちらの車にも、現代の車にはない個性と魅力が詰まっており、それが旅の楽しさを何倍にもしてくれました。
次は鹿児島にでも行こうか。
桜島を背に、火山灰を浴びながら、またこの2台で走ってみたい。

コメント