こんにちは。今回はクラシックアルファでよくある不調をご紹介します。
テーマは「インテークマニホールドのインシュレーター交換」です。

アイドリングが不安定…これはおかしい
最近、エンジンをかけたときに「アイドリングが安定しない」「吹け上がりが悪い」と感じていました。
キャブのセッティングかな?と思ってチェックしても特に問題はなさそう。
「もしかして…?」と疑ったのが、インシュレーターの劣化によるエア吸いです。
インシュレーターとは?
インシュレーターは、インテークマニホールドとキャブレターの間に入るゴム製のパーツです。
エンジンの振動を吸収しながら、吸気系の気密を保つという大事な役目があります。
旧車では、このゴムが硬化したりヒビ割れたりして、そこから二次空気(エア)を吸ってしまうというトラブルがよくあります。
インシュレーター付近にパーツクリーナーを吹きかけて、変化があれば、ほぼ間違いなくインシュレーター付近からの二次エアだと分かります。
パーツクリーナーは何でもいいんですが、余りに安価なホームセンターのものはすぐになくなったり、洗浄力があまり無かったりするので、値段だけで選ばないほうが良いと思います。

用意したもの
- インシュレーター(社外品/OEM)
- インマニ用ガスケット
- 冷却水
- ドライバー
- KTCラチェットセット
- スクレーパーセット
部品は海外通販で取り寄せました。
取り寄せたサイトはこちら→Classic Alfa
ガスケット類も一緒に交換する必要があります。
- キャブレターとエアボックス間のガスケット CARBURETTOR TO AIRBOX GASKET 293円×2
- エアボックスガスケット CARBURETTOR AIRBOX GASKET 977.43円
- マニホールドガスケット INLET MANIFOLD GASKET 1,075円
- インシュレーター CARBURETTOR RUBBER MOUNT 3,518円×4
- インシュレーターガスケット CARBURETTOR MOUNT GASKET78円×8
インマニ交換では、これらのガスケットを用意しておく必要があります。
作業の流れ
1. エアクリーナーとキャブを外す
まずはキャブレターとエアクリを取り外します。ボルトやホースの位置など、写真を取っておくと戻すときに楽です。

2. インマニを確認
キャブを外すと、インシュレーターが見えてきます。今回のものは、触るとカチカチで、見た目にも細かいヒビが多数…。これはもう寿命です。
3. インシュレーターとガスケットを交換
ジュリア・スーパーのインシュレーター交換は結構大変(^_^;)
冷却水の経路も外す必要があるため、冷却水を抜かなくてはいけません。

インシュレーターを外すボルトはこの裏側に

4. 元通りに組み付け
古いガスケットを丁寧に剥がし、面を清掃してから新品を取り付け。トルクレンチで指定トルクで締め付けます。
キャブ、エアクリーナーを元に戻し、ホースやケーブル類を接続。最後にエンジンをかけてチェックします。
エンジン絶好調に!
交換後、エンジンは驚くほどスムーズに。
アイドリングは安定し、吹け上がりもシャープ。あのモヤモヤした不調がウソのようです。
旧車は、こういう“ちょっとしたパーツ”で調子が変わるのが面白いですね。
まとめ
今回の作業で学んだのは、「ゴム製パーツは定期交換が大事」ということ。
特に吸気系のパーツは、目に見えにくい不調の原因になりやすく
部品代もそんなにかからないので、早めの交換をオススメします。
使用部品とリンク
- インシュレーター
- インマニガスケットセット
- 使用工具まとめ
ドライバーと言えばBessel
KTCラチェットセット
スクレーパーセット

引き続き、ジュリア・スーパーの整備記録をお届けしていきます!
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