エンジンがかかりにくいジュリア|原因は燃料ポンプ?
はじめに
朝、キーを回す。セルは元気よく回る。でも…エンジンがかからない。
そんな経験、ジュリアオーナーの方なら一度はあるのではないでしょうか?
バッテリーもOK、点火もしている。それでも始動が悪い時、疑うべきは燃料供給系。今回は、燃料ポンプの不調が原因でエンジンのかかりが悪くなった事例と、実際の交換作業についてご紹介します。
症状の出かた:始動に時間がかかる
・朝イチの始動に手こずる
・チョークを引いてもなかなか火が入らない
・始動後も吹けが悪く、一旦エンジンが止まると再始動が困難
といった症状が出るようになりました。
点火系(プラグ、ポイント、コンデンサー)をチェックしても問題なし。キャブのセッティングも大きくズレていない…。ということで、燃料がしっかり供給されていない可能性が見えてきました。
燃料ポンプをチェックする
ジュリアの機械式燃料ポンプは、インマニ下に取り付けられています。
ホースを外してクランキングしながら燃料が出るかを確認すると、かすかに滲む程度で勢いがない状態でした。
どうやら、ポンプ内部のダイヤフラムが経年劣化していたようです。

使用した交換パーツ
・機械式燃料ポンプ MECHANICAL FUEL PUMP 5,864円
・ガスケット 上記に付属
・耐ガソリンホース・ホースバンド(必要に応じて)
交換作業の流れ(簡易手順)
- バッテリーを外す
- 燃料ホース(IN/OUT)を抜く
- ポンプを固定している2本のボルトを外す
- 古いガスケットを清掃し、新品に取り替える
- 新しいポンプを取り付ける
- 燃料ホースを戻して始動テスト
交換作業自体は比較的シンプルですが、手が入りにくい位置にあるため、工具の選定と落ち着いた作業が必要です。

効果は?
交換後は始動性が大幅に改善しました。
スターターを回して1〜2秒でエンジン始動。アイドリングも安定しています。やはり燃料ポンプは「弱っていてもなんとか動いてしまう」ため、トラブルが顕在化するまで見落としがちです。
注意点
- 燃料ホースの劣化もこの機会にチェックし固くなったり、ヒビ割れがある場合は交換。
- ガスケットは新品を使用し、液体ガスケットの併用も。
まとめ
エンジンのかかりが悪くなってきた…という症状は、意外にも燃料ポンプが原因であることがあります。ジュリアのようなキャブ車では、しっかりとガソリンが供給されることが始動・走行の基本になります。
「最近始動にムラがあるな」と感じたら、ぜひ燃料ポンプを点検してみてください。
おまけ:電磁ポンプ化もあり?
街乗り中心なら、電磁式燃料ポンプへの変更も選択肢になります。安定した燃圧と始動性の向上が期待できる一方、配線の引き直しやリレーの設置など作業ハードルが少し上がります。今後燃料系統に不具合がでた場合は電磁ポンプ化を考えようと思います。
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